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【城戸編504】日本最強打者が打席で雄叫びを上げる刻
普段は本職Eゲーマー、アルバイトで野球やってると言われるだけあって、淡々とガバガバなプレーを披露する「40億の凡打製造機」こと最弱イ軍の四番城戸であったが、今日だけは様子が違った。打席に入ったかと思うと、「ヴォウ!」「ファーッキュ!」等の奇声を上げ、明らかにガンギレしている様子なのであった。
いくら究極の安牌打者といえども、体重100数十キロのガバガバボディが謎の荒ぶりをカマしているのはそれなりに怖く、
(えっ!? ワイ、何かやらかしました…!?)
と、ビビった対戦サ軍の若手投手は、立て続けに大きく外れるボールを投じてしまったものである。
その直後、たまらずマウンドに向かったキャッチャーのアドバイスで、ヤング投手は城戸を打ち取る事に成功したのであった。曰く、
「城戸の激おこムーヴは気にせんでええ。城戸がああいう感じになる時は野球は無関係、ゲームが上手く行かん時なんや。早くベンチに帰って続きやりたいだけやから、ストライクゾーンに投げとけば勝手に凡打してくれるで」




