【イ軍編25】情報戦最弱
全国紙の一般新聞が母体のセリーグ強豪、バ軍。
ペナント争いを優位に運ぶ為に、紙上で情報戦を仕掛ける事で悪名高いのだが、今回はイ軍が標的となったものである。シーズン開幕直前、各球団の戦力分析なんぞを掲載したのだが、そこでイ軍についてとんでもない事が書かれているのであった。
これを見たイ軍広報白井、監督不二村は、
「おい! 天下の読朝新聞がこんな大嘘書いて許されんのかよ!」
「この記事見られたらウチのチームは一発で崩壊しちまうぞ」
と、パニック状態に。
普段読む新聞は三流エロスポーツ紙に限られているイ軍ナインではあったが、当該記事が何かの間違いで彼らの目に入らぬよう、球団挙げて必死の工作を展開。
しかし、努力の甲斐も虚しく、遂に問題の記事がイ軍ナインの目に触れてしまったのであった。
「おい、バ軍が今年は俺らにビビりまくってるらしいな。『去年23勝4敗だったが5分の星でもおかしくなかった。今年も主砲城戸を中心とした打線が脅威』って書いてあるぜ。フッ、向こうは俺ら意識し過ぎてやがる。今年は楽勝だな。『主砲城戸を中心とした打線が脅威』大事なポイントだから2回言っとくぜ」
等々、大嘘だらけの褒め殺し記事を読んだ虚砲城戸以下イ軍ナインはおめでた過ぎる勘違いを発動。その結果、ただでさえ力の差があるバ軍を舐めてかかり、今年もフルボッコにされるのであった…。




