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お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
3296/5125

※重複※ からの穴埋め

 道玄坂の奥まった路地。小屋と形容しても無理がない木造の二階建てに、その店はあった。

“トントトトントン、トントン”

 という、指定されたリズムでドアをノックすると、向こう側から開かれる。

「予約してる絹田です」

「4名様ですね。それでは座敷になりますので、二階にお上がり下さい」

 入口のすぐ右に、急な階段があり、そこを登ると、外観からは想像が付かないほど広い空間が広がっていた。門構えこそ小さいが、どうやらかなりの奥行きのようだ。

「ウチは電気がありませんので…照明は、こちらの蝋燭になります。なくなりましたら、お声掛け下さい」

 二本の蝋燭が、卓上をぼんやりと照らす。

「いやあ、ムーディーですねえ」

「しかし全然見えんぞこれじゃあ。料理の粗を隠す為なんじゃあないの」

「我々の加齢の粗も隠してくれてますがねw」

 それからホタルイカの沖漬け、カニミソのキュウリ和えを食べたところまでは覚えているのだが…。料理は二品ともまずますのお味であった。アルコールのヨーグルトの水割りがよくなかったのであろうか…。

次に行った時は、店自体が無かった。閉店というレベルではなく、建物自体が無く、無機質な雑居ビルになっていたのである。この店を案内してくれた知人も同時に消息を絶っており、全ては闇に沈んでしまったのである…。

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[気になる点] 3219話 【長森編】怒りのホームラン全力走と内容がほぼ一緒のような…?
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