【イ軍編2413】状況に応じた打撃をする打者が最弱キャンプに参加した結果
セパ6球団を渡り歩き、1500安打をマークした巧打者赤池。18年で通算34本塁打と長打力には欠けるものの、状況に応じて引っ張り、流し、センター返しと打ち分けるクレバーな打撃を武器に、人の入れ替わりの激しい球界を生き残ってきたものである。
そんな赤池のキャンプでの見せ場は、実戦で想定される状況を模しての打撃練習。広角打法を拝めるとあって、玄人系野球オタは注目しているのであるが、最弱イ軍に加入した今年は、赤池の様子に異変が。打席には立つものの一球も振らず、完全にぼっ立ちなのであった。
「アカン、赤池もイ軍イズム(おサボり&おサボり)に毒された」
「他の徹ゲー(※徹夜でゲーム)明けの連中と違って打席で寝てないからまだセーフ(震え声)」
と、赤池の変貌に嘆きが止まらぬイ軍ファンであったが、赤池本人としては、例年と何ら変わらぬルーティン消化なのであった。曰く、
「いやあ、ここの打線を見てると、どうしても走者ありの場面が想像出来ないんですわ。あと前後の打者も全然打てずに、ワイにマークが集中する事が確定やないですか。だったら自分が塁に出るしかないワケで、厳しい攻めへの最適解は『球を選んで出塁する』いう事なんやね。せやから、イ軍ならではのシチュエーショナル打撃――ひたすら選球すると、そういう練習になっとんですわ」




