【イ軍編2411】ザ・クロスチェック
関西某県にある無名私立高校の遊撃手が凄いーー。攻守ともにスケールが大きく、第二の宇〇勝になれると、スカウト界隈で密かに注目されていたものである。
ただ、チームとしては投手が弱く大会では早々に姿を消してしまう為、実戦での適応力は未知数。どの球団もマークはしつつ、指名されても下位が妥当と見られていたのであった。
そんな状況で、一際怪しいムーヴを見せていたのが、「球界の掃き溜め」こと最弱イ軍のスカウト陣である。担当外のスカウトが視察する、いわゆるクロスチェック制を敷いているイ軍だが、それにしても多過ぎる、10数人が現地入りしていたとの目撃情報が多発していたものである。
「これはイ軍は相当入れ込んどるのお。数で何とかしようと集団土下座とかしてそう(震え声)」
「クロスチェックって、ロクな眼力じゃないんだから何をどう見ようが無駄な気がすんですがそれは(決めつけ)」
と、心ある野球ファンの塩&ブリザード寸評が吹き荒れる中、
「ファーーーーwwww ここのご当地塩ラーメン美味過ぎてヘヴン不可避wwwwwwww」
「ほんとは他人に教えたくない系の隠れ家的な名店なんやが、日本味めぐり勝負じゃあ、判定の為に連れてこんワケには行かんからの~」
そう、イ軍スカウト陣がクロスチェックしていたのは、選手ではなく、ご当地グルメなのであった。




