【イ軍編2394】合同胴上げの悲劇!
「池田監督を胴上げや!!!!」
「「「「ヴォ―!!!!!!!!」」」」
シーズン最終日、サ軍VS最弱イ軍戦。10シーズンでAクラス3回、優勝1回のプチ名将サ軍監督池田(66)が球界を引退する旨を事前に会見しており、それを受けて人望の厚さを見せつけるかのような両チーム合同胴上げ――。
というのは今後Youtubeや何やらに打って出たい池田サイドの仕込みで、イ軍側にも幾ばくかの謝礼が振舞われた、完全なるヤラセなのであった。
だが、イ軍の連中をこういったネタに引き込んだ事が、とんでもない悲劇を産んだ。
あまりの人望の無さからサ軍側で胴上げ拒否をする者が何人か発生してしまった関係で、イ軍側の不人気系リリーフ陣にも声が掛かってしまったのが運の尽き。違法投球用のグリースでヌルヌルの手で池田を胴上げ、おさわりしちまったもんだから、今まで必死に隠していたズラがズレてしまい、モロバレになってしまったのであった。
これにより、ダンディー路線で売ろうとする池田の思惑は完全崩壊。
「ファ~~~~~~~~ッキュ!!!!!!!! イ軍ナイン絶対許すまじッ!!!!」
とガンギレした池田であったが、捨てる神あれば拾う神あり。
「その情熱、イ軍戦犯系ベテランズを辞めさせる方向で活かしませんか?」
と、当のイ軍上層部からまさかの高額コーチオファーがあり、池田は秒速で受諾。さっむいYoutuberとして失敗するよりは経済的に潤い、イ軍的にも仕込みの遺恨による一時の炎マで潤う、災い転じてWin-Winと成す、球界ちょっといい話が完成したのであった。




