【イ軍編2393】絶対に一緒にブルペンに入りたいエースがそこにいる
最弱イ軍の若きエース相原が、キャンプ初日から絶好調。ブルペン捕手がほとんど捕れないレベルの155km近い直球、鋭く曲がるスライダーに加えて30センチは落ちようかという新球フォークを投げ込みまくり、チーム内外の注目を一身に集めていたものである。
そんなヤングエースの姿に、イ軍の爆炎投手陣の面々も遂にいい意味で刺激されたのか。例年、相原がブルペンで投げている際は嫉妬由来で絶対同じ空間で投げなかった彼奴等が、相原がいる時間帯に敢えて合わせる怪現象が発生したのであった。
「これは投手王国完成フラグの可能性が微レ存…?(震え声)」
「戦犯系ベテランズが相原の投げ込みに対抗して全力投球からの腕故障、全員引退するのが新しいスタートだから(確信)」
と、イ軍ファンの期待は高まるばかりであったが、この相原セットブルペン入りは、以降、恐ろしい悲劇を産んだのであった。
「今年は例年以上に相原、相原、相原やからの~」
「評論家はもとより、コーチ連中が『ワイが育てた事にしたいッ!』つって、相原一人に全集中やで。その分ワイらへのマークが薄くなるのが最高やねん」
「ブルペンに入って一球も投げてないのに、『投げ込みノルマ消化しますた! ユーたちは相原しか見てなかったから分からんやろうけど、確かに投げました』つって通っちまうんだから美味しいのなんの」
こうして爆炎投手陣は自らが生み出した負の相乗効果でガバ&ガバ、例年のウン倍は特大花火を打ち上げまくり(※ホムーランを打たれまくり)、新コロで苦しむ野球ファンを大いに元気づけたのであった(※イ軍ファン以外)。




