【イ軍編2385】最弱商売で絶対に必要な選手がここにいる
かつては左打ちの強打を評価されてパリーグのド軍で正捕手プラトーン起用の一角を占めた事もある飯原。近年は守備力の低下から代打に転向させられ、それも持病の肩痛の影響でシーズン通しての体調が維持出来なくなり、この三年で解雇→テスト入団を繰り返していたものである。
更に昨シーズンは売り物の打撃でも打率1割0本塁打と存在感を示せず、本人も現役引退を覚悟したところで、最弱イ軍が年俸300万+高額インセンティブで獲得。そのインセンティブというのが、「シーズン終盤に一軍帯同」とかいう、謎の内容なのであった。
「おいおい~、何だその『今年は最後まで優勝戦線います』みたいな勘違インセンティブは…」
「未来に備える前に今やる気出してどうぞ(憤怒)」
というイ軍ファンのディスが殺到したのであるが、飯原の獲得は、興行的に重要な意味を持っていたのである。以下、イ軍「パネマジ広報」白井とその部下の感想戦――。
「飯原の持ってる感、逆縁起男っぷりは、ワイらみたいな最弱商売には物凄く大事やからの~」
「この3年、全部違うチーム所属にも関わらず、対戦チームの胴上げを目撃してますからね。胴上げ試合引ければウチの販売力(※贔屓が勝つのを観に来るビジター客用に、他チームのグッズを全力取り扱い)で一気に一日の売上が通常の10倍ぐらい行けますわ」




