日本最強打者へ突き付けられた最終通告!「監督城戸は、衰えまくった四番城戸を使うのか???? おン????」
「監督城戸は、衰えまくった四番城戸を使うのか???? おン???? ユーも球史に残る大打者やから、そういう視点で物事見てどうぞ…球団百年の計に汚点を残してはあかんで…(もう消せないレベルで大汚点な模様)」
新球団社長からそう詰め寄られて引退を迫られたのは、「40億の凡打製造機」こと最弱イ軍のSSS級戦犯である四番城戸。例年、チャンスで凡退の裏でどうでもいい場面で打ちまくり、打率3割を維持して見せかけの好成績を演出していたが、寄る年波には勝てず(42歳)、今年は帳尻猛打も消化試合の鬼モードも無し。規定にも乗らず最終打率2割4分台に沈むとかいう、かつてない大不振に陥ってしまったのであった。
今季4億10年契約の9年目、来年の4億は繰り延べ払いになるものの、大部分が支払われるという条件を提示されての打診である。加齢による衰えで成績の上積みは難しく、実を取るならば、引退もアリっちゃあアリな状況――。
ここで城戸を引退に追い込めば、打線の重しも守備の穴も走塁の渋滞も解消出来るとあって、球団側も必死であった。
そして、この数年、監督の解任&就任を短期間で繰り返しまくった(※年平均6.8人)事による後任選出超難航(なり手不在)から、球団側に更なる必殺の選択肢が浮上。城戸を監督に祭り上げて、とにかく現場から引き剥がす――。
「――分かりました。ワイも40越えていい歳やし、イ軍に監督してご奉仕するのも運命いうもんでっしゃろ。ただし、一つだけ条件があるマース」
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城戸が逆提示してきた条件について、球団としても相当に紛糾はしたが、とにかく現状から少しでも戦力的な条件が改善されるならという事で、最終的には承認されたのであった。
「いくら城戸でも監督になったら無茶は出来んやろ。勝率インセンティブ3割5分割ったら罰金とかで縛っとけば大丈V!(確信)」
果たして、希望通りプレーイングマネージャーとなった城戸は、
「この戦力じゃどうもならんわ」
と、監督業を秒速で実質放棄。からの、
「城戸監督は、どんなに不振でも四番城戸を起用ッ起用ッ起用ッ!!!! 城戸監督は城戸選手を超リスペクト、スター大好きベテランを信じる勢だから…城戸監督は城戸選手に絶対インセンティブを取らせたいから…(小声)」
というフォア・ザ・ミー、個人事業主の鑑スタイル、鋼の精神により、自分が絶対打てそうな投手だけセルフ四番起用&代打俺で打率爆上げ采配で、選手としてのインセンティブ獲得に全力集中。その結果、自軍選手へのマークがほぼ無いに等しい状況となったのであるが、前監督がガチガチに超管理してくるタイプだった反動で、のびのびベースボールでナインが躍動して無駄に勝率3割5分以上を維持。何と、監督の逆インセンティブ(罰金)を回避とかいう異常事態に突入。シーズン最終戦まで五位争いを繰り広げる「奇跡のイヤー」(※なお最終戦で5打席凡退でも打率3割が確定していた城戸が「ファンにワイの勇姿を見せる事が最大の恩返し」としてのこのこ出場し四併殺をカマして敗戦、結局最下位)を演出、自軍グッズが売れてガンギマリした球団が、世論の後押し(後年、イ軍の低迷を長引かせたい他オタの組織的なヤラセだったと判明)で調子に乗って、城戸と3年の延長契約を結んでしまったのが運の尽き。城戸のガバガバ野球に慣れ切ったイ軍ナインが翌年以降に緊張感を維持出来る筈もなく、今まで以上の大暗黒の扉が開いてしまい無事死亡。監督城戸の契約を2回もまとめてしまった新球団社長も城戸と同レベルの戦犯に祭り上げられる、世界のプロスポーツ史に刻まれるヘル&ヘヴン系ブーメランボールが完成したのであった。




