【イ軍編2371】二軍の首位打者ヤングを絶対一軍上げないマンと化した最弱球団
最弱イ軍の二軍で打ちまくり、圧倒的チーム内首位打者(なお打率2割5分)で打線を牽引する新人角野。例年なら秒速で一軍に引き上げられているところであるが、今年は謎の二軍塩漬け。
「打てる奴を上げないのは実質八百長! 敗退行為!」
と、散々ディスられながらも、何故か角野の昇格は見送られ続けるのであった。と同時に、「角野は一軍の約束事が覚えられないから二軍に幽閉されとる」てな怪情報が、球界を駆け巡ったものである。
「何か昔、他球団で似たような話があったわなあ。二軍で無双しとる若手がサイン覚えられんくて一軍に上がれんという…」
「イ軍でサインて、走者ありの場面で打席に立つ事自体がほとんど無いんだから、意味ねーやろ! 若手の年俸上げたくないだけの可能性が巨レ存やで(震え声)」
というイ軍オタからのディスの大合唱に、球団側がガンギレオブガンギレ。怒りの反論会見で明かされた球団のやさしさに、誰もが涙&全力掌返しに陥ったのであった。曰く、
「今年は例年以上に負けまくってる関係で、殺害予告50万連打からの、過激派オタの襲撃リスクがかつてないほど高まっております! それで、球場に隠し通路量産したんですが、それに伴う避難経路を覚えられないと、安全面から一軍に上げる事が出来ません! 角野は極度の方向音痴で、避難リハやらすと、必ず観客席に出てしまうんや(震え声)。今のままだと絶対逝く(確信)」




