【イ軍編22】二日目から本気出したイ軍キャンプ
イ軍春季キャンプ。
初日、城戸を始めとする、エア自主トレで体がなまりまくったベテラン主力選手たちが、ウェイトオーバーの肥満体でダラダラと調整する死ぬほど見苦しい姿を晒したものである。
しかし、翌日には様相が一変。昨日は全員ランニングで若手に5周程周回遅れするなどグダグダだったベテラン連中が、最もペースの速いエース相原と歩調を合わせ、一糸乱れぬランニングを披露しているのであった。
これにはマスゴミ、評論家連中も驚き、
「昨日の不二村監督の雷が効いた」
と、初日の醜態を受けての、不二村監督大噴火の効用を讃えたのであった。
一方その頃、キャンプに帯同しているイ軍広報部出張所の白井とアシスタント。
「いやー、意外にバレないもんですねえ。基本的に新スポ以外のまともなマスゴミや評論家連中がイ軍を流し見状態な事に助けられましたね」
「ああ、今走ってるベテラン連中が地元の学生バイトの成り済ましだと、誰も気づいてないもんなあ。1日であんな細くなるワケねえという」
「某全国紙なんか、監督の叱責が効いたとかテンプレ文をコピペしたような記事を夕刊に載っけてましたけど、ちょっとでもイ軍を知ってたらそんな事有り得ないってすぐ分かるんですけどね」
「うむ、単に自主トレしなさ過ぎたツケで筋肉痛でダウンしてるだけだもんなww」




