【イ軍編2349】QRO(急に乱闘が起こったので)
勝負強い打撃でそれなりの成績は残すのだが、行く先々で首脳陣と衝突。厄介な性格が敬遠された結果、流れ流れて最弱イ軍に加入した武闘派ベテラン打者、生島。
ベースに覆い被さる打撃フォームで死球を誘発し、ガンギレ乱闘不可避――――しかし、味方が止めに入るタイミングを正確に測ってギリギリで寸止めし、相手をビビらせ内角球を封じ、得意な外角に投げさせて、そこを打つ。という、狡賢いプレースタイルで20年プロとして生き延びた曲者である。
果たして、イ軍では他がショボ過ぎるからチーム一、二ぐらいの強打者になってしまう為、相手の攻めも厳しくなり、内角攻めが復活。死球からの乱闘ポーズ芸が発動されたのであるが、今回は本当に乱闘になってしまい、一人で敵陣へ突っ込む形になってしまった生島はフルボッコオブフルボッコで無事死亡。
それをスタンドで見ていた古参イ軍ファンは、次のように解説するのであった。曰く、
「生島はチーム加入時、引っ越し蕎麦(箱の底に賄賂1万円)を戦犯系ベテランズに配って、人心掌握は万全やった。そして、彼奴等のガバガバボディも計算に入れた上で、いつもより相手投手に向かっていくタイムも遅らせていた。それでも戦犯系ベテランズは間に合わんかったんやが、これは生島が彼奴等の隠れゲームの特質を把握しとらんかったからや。ゲームは急に止められない、セーブするまで待ってどうぞという、そういうワケなんやね(多分)」




