【イ軍編2343】ビビり代打陣を肝っ玉モードに仕上げた闘将
「ここで一本、決めたらんかいッ!!!!」
という緊迫した場面での代打指名。しかしベンチを見渡すと、誰もかれもが俯き、目逸らし、寝たフリでビビりオブビビり――。そんな惨状を呈していた「球界の掃き溜め」こと最弱イ軍ベンチであったが、新監督に元オ軍の闘将鬼川が就任してからというもの、状況が一変。前述のような場面で、監督の目を見返して起用を訴えるどころか、
「ハイハイッ! ワイが行きます!」
と、挙手をする者まで現れるようになったのであった。
この現象に、
「うーむ、さすが闘将鬼川、何をどうやってもやる気出さなかったイ軍戦犯系ベテランズをあそこまで仕上げるとは、さすがやで」
「どう考えてもお薬(意味深)の力としか思えないんだよなあ…。はっ、まさかパワハラによるヤラセな可能性が巨レ存…?(震え声)」
等々、野球オタは様々な憶測を繰り広げたのであるが、鬼川はイ軍戦犯系ベテランズの特性に合わせ、フレキシブルに対応していたのであった。以下、緘口令が敷かれていたにも関わらず、マスゴミからのお小遣いに転んで、匿名を条件に取材を受けた某選手の証言――。
「代打に出た奴はアガリ、帰っていい事になったんです。結果が出なくて怒られてでも、ワイら早く帰ってゲームやりたいからね。鬼川監督の神采配で、ベンチ勢はやる気満々ですわ(野球ではなく、帰ってゲームを)」




