表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
3206/5125

【イ軍編2342】これが最弱流、火の玉ストレートだ

「ヘイヘイヘイッ! 誰でもいい、イ軍内で『火の玉ストレート』投げられる奴はおらんのかッ! マネーなら出すッ! まあお気持ち程度は…(小声)」

 というお触れをぶち上げた、「球界の掃き溜め」こと最弱イ軍の新球団社長。自分とこのキッズが、「火の玉ストレート」が代名詞のF川Q児のオタで、引退に伴い、「もう野球つまらンゴ」と、ベースボールへの関心消滅。野球しか共通の話題が無い親子の危機的な状況を、パッパの威厳と職権で何とかしようとした末の、苦し紛れのムーヴであった。

 だが、最高級のお薬(意味深)を飲んでも球速がせいぜい140km前半にしかならない爆炎投手陣では、MAX156kmの火の玉ストレート再現など夢のまた夢。このままでは馘首されると焦った投手コーチが、ロッカーでおぎゃーと泣いているところを、

「しょうがねえなあ~、ちょっと違うけど、一応火の玉ストレート何とかしてみますわ」

 と名乗り出たのは、イ軍が誇る霊能者兼野球選手、宜保愛甲であった。

 果たして、宜保愛甲は近所の墓地から二つの人魂を召喚し、それを纏わりつかせたボールを投じる火の玉ストレート(ビジュアルはそれっぽい。ていうか人魂ストレート)を投入。当初こそビビりまくった相手打者であったが、ボールと人魂の違いがはっきりしており、実質、本職でない野手が投げる単なる120km台の棒球ストレートである事が即バレ。次々に弾丸ライナーでホームランを叩き込まれ、弾道が火の玉ストレートだったとかいう、綺麗な心霊系ブーメランボールが完成したのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ