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【城戸編492】「試合が大差で負けてる時ほど全力を尽くしなさい」
時は5月。最弱イ軍の大卒のドラフト2位新人外野手柏倉が、一軍初昇格。そこで待っていたのは、毎試合序盤に爆炎投手陣が大量失点し、試合が壊れまくる大暗黒であった。
「うわあ、何やこら…。毎日1回とか2回とかで10点ビハインド、いくら打っても絶対勝てないし、モチベーションきついでこれは…(震え声)」
と、おったまげオブおったまげで思わず口から出てきた呟きに、「40億の凡打製造機」こと主砲の城戸が、
「ノンノンノンッ! ヘイ、ヤングマン! 何を言うとんねんッ!!!!」
と、敏感に反応。プロとしての心構えを叩き込むのであった。
「爆炎投手陣が大炎上、ワイら野手にとっては、大変においしい状況、稼ぎ時なんやで。こんだけ点差が開くと、相手投手はちょっと気が抜けるから、ヒット打ち易くなんねん。ある意味ボーナスステージなんやね。他人のピンチは自分のチャンスなんやで(なお試合に勝つとは言ってない)」




