【ミスタープロ野球二世物語 4/4】
そして魅沢は、ミスターの強い要望により、ドラフト4位でバ軍入団。まるでミスターの生き写しのようなムーヴ(クローンだし)に、ド直球縁故採用ながら、周囲の期待も高まったものである。
だが、何かがおかしい――――。
そう、魅沢はガワこそまんまミスターなのだが、中身が空虚オブ空虚。打てず守れず走れずで、野球のプレー自体は、まるでダメだったのである。
「ちょ、待てよ!!!!」
と、調査を開始したPO3を襲った現実は、あまりにも過酷過ぎた。魅沢の元になっていたミスターの折れたバットは、実は「40億の凡打製造機」こと最弱イ軍のSSS級戦犯、城戸の物だったのである。FA移籍直後の凡退&併殺地獄でファソから叩かれまくっていた城戸がディスの矛先をかわすべく、大人気者のミスターのバットに似せた(形から入るタイプ)、違法飛ぶバットだったのであった。
こうして三分の一の不純な城戸が混ざってしまっていた魅沢は、走攻守全部ダメな上に全く練習しない超不良債権へと爆速成長。それをまたミスターが「これまでの18年を穴埋めする」と公言しゲロ甘やかすもんだから、アベックホムーランは夢のまた夢。そうこうしてるうちにミスターも衰えが進んで戦力的に相当厳しくなり、球史に残る親子不良債権が誕生。ミスターの現役時代を一日でも伸ばしたいが為に、その数億倍ものディスとヘイトを集めてしまうとかいう、アルティメットスーパーブーメランボールが完成してしまったのであった。
以上はPO3が「ミスターは悪くない」「もちろん私も悪くない」「悪いのは城戸」という熱い主張を訴えてスポーツ紙に持ち込んだ手記である。「ミスターがいないプロ野球に興味無し。これからはオカルトオンリーの一刀流で頑張ります」と言い残してPOはブラジルの奥地へ姿を消し、真実を確かめる術は、もはや無い――――。




