【イ軍編2333】監督就任の切り札球団
シーズンオフ、西の名門サ軍に恒例のお家騒動が勃発し、監督が3年契約の2年目で解任。後任に元スターの櫛田が担ぎ出されたのであるが、チームの戦力が低下している上に人心が荒れているとあって、櫛田は就任を保留。親会社の社長が乗り出し、条件の相当な上積みもされて、ようやくサ軍監督櫛田が誕生したのであった。
前述の件、マネーや環境を始め、様々な要因が存在していたのであるが、特にその中でも「球界の掃き溜め」こと最弱イ軍が決め手になったという怪情報が、まことしやかに囁かれたものである。
「そらそうよ、当代最強の陣容を誇るワイらと対戦できるんや、監督経験ゼロでも、将としての本能が疼いたんやろ」
「孫の代まで自慢できるもんなあ。俺らは俺らと対戦できないから、相手チームが羨ましいぜ」
等と、恐ろしい程の勘違いモードに走るイ軍戦犯系ベテランズであったが、まさにその彼奴等のお陰で、櫛田はサ軍監督に就任したのであった。マスゴミ取材に答えて曰くのサ軍関係者曰く、
「ウチも主力の高齢化、外人獲得の失敗で、相当戦力落ちてますから、櫛田も『泥船に乗りたくない』と、当初は嫌がってましてね。そこを、『イ軍がいるから絶対最下位は無い。何がどうなっても5位以上は確定』と説得して、何とか監督就任まで漕ぎ着けたんですわ」




