【イ軍編2329】実は怪我しとったワイ戦法
「球界の盟主」バ軍が優勝し、不動の三番、御丸が実は開幕直前に骨折していた事実が監督から公表された。序盤こそ打率1割を切る大不振だったものの、中盤から調子を上げ、最終的には2割8分、25本塁打にまとめ、勝負所で活躍。怪我を押して頑張ったと、美談仕立てで語られたのであった。
「これや! これやがな! 怪我を隠して頑張る姿にチョロいオタは感動不可避、年俸下げにくい――いや、上げざるを得ない空気になってくるがな!!!!」
と、無駄に閃いてしまったのは、最弱イ軍が誇る戦犯系ベテランズ。こちらは意味のある活躍は全くしていないのであるが(ペナント終盤の消化試合で帳尻合わせの働きのみ)、
「実は骨折しとった」
「花粉症がヤバくて…」
「余命あと4…しかない。(40年ぐらい)」
等々、次々と虚実入り混じった(ほぼ虚だが)体調悪いネタを告白。チーム内で
「ワイの方がノーヘルシーんゴォォォォ!!!!」
と、無駄な争いが勃発・体調不良申告のインフレが発生し、戦犯系ベテランズのガバガバ体調は未知の領域へ。
「そんなに悪いなら、引退して治療に専念してどうぞ」
てな感じで球団が雀の涙の功労金を出して契約を打ち切る構えを取った事で、事態は一気にキナ臭い方向へ。
「年俸上げてもらわないと死ぬ死ぬ詐欺」
として、球史に残る壮絶な泥仕合が繰り広げられたのであった。




