【城戸編486】醜いタイトル争いを浄化したザ・マン
シーズン最終戦、マ軍―最弱イ軍戦。
激しい首位打者争いを繰り広げていたマ軍のベテラン紙田とイ軍の「40億の不良債権」城戸であったが、試合前に一毛差で城戸がリード。だがその裏で、両名の間で城戸欠場、紙田全打席敬遠で話がついており、試合は淡々と進行。城戸とイ軍への大ブーイングが球場に渦巻いていたものである。
そんな状況で、マネーをもらっておきながら「自分カワイソス」という雰囲気に悪酔いした紙田は、今後の人生を考えて人気ブーストすべく、カワイソスを極める方向に急シフト。かつて、中日の田尾が敬遠に抗議して故意の空振りをしたアレをもろパクリしたくなり、イ軍の投手に「最後の打席は申告敬遠やめて一応形だけ勝負する態でどうぞ」と伝達。壮大なヤラセ準備が整ったのであった。
だが、イ軍投手の凄まじいガバっぷりが、恐ろしい悲劇を産んだ。
勝負フェイク実質敬遠で投げた球が、魔制球過ぎてド真ん中へ寄ったところに、紙田が故意空振りしたバットに当たってしまい無事死亡。「絶対に城戸に首位打者を渡さない。インセンティブ駄目絶対」という鉄の意志でイ軍内野手が虚を突かれた態で鉄の意志を発動し、神演技で内野安打を演出。城戸の首位打者、紙田のマネー(逆に契約違反による高額罰金発生)を打ち破る、無意識ジャスティス系ブーメランボールが完成したのであった。




