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【イ軍編2311】「囁き戦法するのは捕手だけというワケじゃあないんやで」
「最弱イ軍の大便秘打線の凡打は、三ゴロが最も多い」
というデータを入手したイ軍新監督の野末は、
「ならば敵の三塁を崩したるッ!!!!」
と決意し、試合中、三塁コーチャーズボックスに立つ事を決意。からの、
「囁き戦法を繰り出すのは、捕手だけというワケじゃないんやで」
と、敵三塁手の集中力を削ぐ為に、先様の不倫相手や投資失敗等々、ありとあらゆる個人情報で口撃。かと思えば、ちょっと泣けるホロリええ話や、本当にあった怖い話を披露するなど、多彩な話芸で守備を崩しにかかったものである。
だが、この野末の涙ぐましい努力を、ベースボールゴッドはしっかり見ていた。
普段は力のない凡ゴロばっかの大便秘打線が、珍しく鋭い三塁線ファールを打った先が、自らの話芸に夢中で野球を全然見ていない野末。ファウルボールが無事横っ腹にめり込み、
「ひでぶ!!!!」
という悲鳴と共に病院送りで無事死亡(全然生きてるが)。「悪い事は出来ない」道徳の教科書に乗せたい系ブーメランボールが完成したのであった。




