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【イ軍編2278】シンジュク・サムライソード
「令和の時代、真剣で一本足打法を完成させた荒川道場が蘇るッ! 違法飛ぶバット――いや、現代の性能が良くなったバット使えば、通算本塁打1000本ぐらいイケるやろ!」
という新球団社長の号令で、居合の道場に送り込まれた最弱イ軍の高卒ドラフト4位野手百地。かつて、世界本塁打記録保持者の王貞治が、荒川コーチの発案で打撃練習に居合を取り入れた事をモロパクリしての取り組みであった。
通常の野球の練習をこなした上で(先輩に倣って巧みにおサボってはいたが)の道場通い、秒速で音を上げると思われた百地であったが、これが意外にも一週間、一か月、半年とまさかの継続。逆に、球場よりも道場にいる時間が長くなり、最終的には、
「どうしてもヒューマンが斬ってみたい」
と言い残して一年目のオフに退団。その後、傭兵として中東の紛争地へ渡ったところで消息が途絶えたのであるが、後に「シンジュク・サムライソード」として伝説の剣士になるとは、誰も予想が出来なかった。そして、実際そうならなかった。




