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【イ軍編2270】？？？？「監督を胴上げ出来なきゃ辞めます」

「監督を胴上げしにここ（最弱イ軍）に来た。出来なきゃ辞めるまでです」

　と入団会見でぶち上げた、名門バ軍からＦＡ加入した超ベテラン支倉。かつての大スター、新監督錦田に請われて――――実際は年俸５億に釣られて――――イ軍入りを果たしたのであった。しかし、本塁打王５回の実績を誇る強打者支倉も、今年で３９歳。寄る年波には勝てず、昨年は打率２割２分、本塁打１５本と、全盛期の力は見る影も無し。足掛け３球団で優勝経験５度のウイニングベースボールを知る男と言われながらも、暗黒イ軍を勝たせるには年を取り過ぎ、そして腰掛け気分過ぎた。

　結局、監督錦田の胴上げは、成績不振による解雇＆高齢に伴う球界引退時に無理矢理果たし（錦田本人はストレスで気絶しており記憶なし）、勝ちを背負わなくていい気楽さ（戦犯だらけでブーイング分散）に味を占めた支倉は

「監督を胴上げするとは言ったが優勝するとは言ってない」

　と言い張り給料泥棒、いや現役続行。イ軍にまた一つ、黒い巨星が加わってしまったのであった。