イ軍、大自然にお仕置きされる
イ軍のバッターは非力過ぎる。
長打力不足という根本的な敗北要員を解消すべく、イ軍が極秘裏に祈祷師を雇用。ホーム球場で試合の際、自軍の攻撃時に追い風を発生させ、長打を増やそうというのである。
さすがにイ軍も公式発表はしなかったが、自称含む関係者連中のツイート等で公然の秘密となっており、実戦投入の日が大いに注目されたのであった。
そして試合当日。
イ軍のレプリカユニフォームに身を包んだヒゲ面祈祷師男性が祈りを捧げ始めると…本当に天気が荒れ模様になり、俄かに強風が吹き出したものである。
「どうせ例によって不発だろ」
と、斜めに構えてブーイングの準備に余念が無かったイ軍ファン達も、これには驚愕。今日こそは長打連発で圧勝できるのではないかと、淡い期待を膨らませた。
だがしかし、現実は厳しかった。
本来であればイ軍攻撃時に追い風を吹かせる予定が、イ軍バッターがあまりにも早打ち過ぎて、タイミングが間に合わず。
逆に相手攻撃時に凄まじい追い風となり、5連続ホーマー被弾を始め、投手陣が23失点の大炎上。いつも以上の大敗を喫するという、絵に描いたようなオチがついてしまったのであった…。




