【イ軍編2256】真正面の悪魔
ゴロはトンネル、フライはポロリでガバもガバ、今日も今日とて守備大崩壊でファンのヘイトMAXガンギマリな最弱イ軍。監督のクビを3回すげ替えたオチがこの惨状で、いよいよ自分が解任5秒前の空気となっている事を敏感に察知した新球団社長が、恐ろしい禁じ手を発動。野球オタの悪魔崇拝者のツテを辿り、全部の打球が野手の正面を突くよう、「真正面の悪魔(仮称)」を召喚・使役しようというのであった(ちな代償は「燃えろ! プロ野球」未開封新品69本)。
果たして、前述の契約後の初試合、真正面の悪魔のパワーが発動し、ヤラセ全開完全試合達成――――とはならなかった。
「ヴォーーーー!!!! 打球強過ぎ怖過ぎィ!!!!」
と、明らかに変な軌道で自分に迫ってくる打球に、ガバガバボディで普段は鈍重なくせにこういう時だけは異常な俊敏さで逃亡する戦犯系ベテランズ。棒立ちしてりゃあ自動アウトになる筈が、逃げ惑う彼奴等の脇腹や背中に打球がヒットしまくり、記録上のヒットになるとかいう大惨事コンボで無事死亡。投手のモチベにトドメを刺す格好になり、チームの完全崩壊に成功してしまったのであった。
この結果を受け、新球団社長は、イ軍戦犯系ベテランズのベースボールカード数百枚(売れ残り不良在庫)を事務所の玄関に並べて、大きな「ゲームセット」という辞世の句を書き残し、球界を後にしたのであった。




