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お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
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【イ軍編2250】試合中逮捕される監督がいるらしい

 今季も大型連敗を繰り返し、ド低迷中の「セ界のオアシス(※他球団的な意味で)」こと最弱イ軍。8月、そんなイ軍に、5人目の新監督が就任。かつて西の強豪ド軍で乱闘要員として名を馳せた、武闘派野球人の坂間である。

 この坂間、就任初日から、

「チャンスで三振したら、試合終わるまでベンチでバット振って人間扇風機やってもらうから」

「ホームラン打たれたらボール見つかるまで帰って来なくてよし」

 等々の威圧的言動に始まり、毎試合の大敗にガンギレしての壁ドン、椅子バァン等々、いわゆるひとつのパワハラッシュ状態に突入したのであった。

 だが、就任四日目、とんでもな事態が発生。

 何と試合中、坂間が手錠を掛けられていたのである。

「試合中逮捕キターーーー!!!! 一体何をやらかしたんや…」

「お薬(意味深)ならギルティ、戦犯系ベテランズ破壊ならノットギルティ(震え声)」

 と、スタンドのイ軍ファンもおったまげ不可避だったのであるが、真相は誰も想像しえない斜め上の内容だったのである。

「あまりにも酷過ぎる試合内容にマジで鉄拳5秒前やからな。そんな状況でセルフ縛り、現代の価値観に合わせてアップデートした武闘派4.0の真価を見よ」

 そう、別に逮捕でも何でもなく、トラブル・訴訟回避の為の、坂間の自己防衛(藁)としての取り組みなのであった。

 だがしかし、坂間は根っからの武闘派だけに、腕が封じられた状況にすぐさま体が適応。

「そんなに炎上すんならワイが火消ししたるァ竜巻旋風脚ッ!!!!」

 と、華麗な足技で魅せてしまい無事死亡。足の方がリーチがある為、周りも取り押さえに手間取ってしまい被害拡大、自己防衛どころか逆に解任を早めてしまう速攻系ブーメランボールが完成してしまったのであった。

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