【イ軍編2237】戦犯系ベテランズ徹底追跡、893事務所のイラゴンレーダー
新宿歌舞伎町を本拠地とする武闘派893事務所が、遂に地元プロ野球団の最弱イ軍に牙を剥く!? 「40億の不良債権」こと四番打者の城戸を筆頭とする戦犯系ベテランズにGPSを仕込み、24時間態勢で動きを把握しているという怪情報が、球界に激震を走らせたのであった。
「これはお薬横流しでFAやろ(決めつけ)。893はんに戦犯系ベテランズを処理(意味深)オナシャスで球界浄化してもらうしかない(震え声)」
「イ軍の新しい夜明けぜよ(確信)。もしもの時は、893はんの減刑嘆願書にサインする用意がある」
等々、不穏な展開に期待するイ軍ファンが大勢を占めていたのであるが、その後、戦犯系ベテランズが血祭りに上げられるとか、そういうブラッディレイン的なムーヴは一切無し。数年後、別件逮捕された893事務所幹部の口から、笑撃の真相が明かされたのであった。
「イ軍の戦犯系ベテランズにGPSね、ええ、確かに付けましたわ超高性能な奴。組では『イラゴンレーダー』言うてね、奴らとは絶対接触してはならんと。イ軍戦で八百長仕掛けようとするも、奴らの異常な弱さで失敗して壊滅してしまう893組織が後を絶たんくてねえ。ちょっとでも接点持つと893界隈で秒速で疑われて全面抗争になるからいうて、特にウチの組は警戒しとってね。イラゴンレーダーで近付いたらその分こっちが離れるんや。イ軍の戦犯系ベテランズ絶対回避のアイテムとしてフル活用しとりましたわ」




