【イ軍編2233】ピンチ(乱闘)をチャンス(商機)チェンジする闇商人逆転の発想術
最弱イ軍の一番中堅手は世を忍ぶ仮の姿、しかしてその実態は一流違法用具を扱う闇商人――。そんなリバースは、人間関係も地獄の沙汰もマネー次第の割り切ったスタイルであったが、チーム在籍3年目を迎えて、心境が変化したのか。乱闘が発生した際、これまでは安全最優先で常に最後に仕方なく出て来る感じだったのが、猛ダッシュでチームの先頭に立つようになったのであった。
「リバースの野郎、別人レベルで変わり過ぎィ! 自分の商品(お薬)(意味深)に手を出すようじゃおしまいだな(決めつけ)」
「いやいや、ボディガードのバイトでも始めたんじゃないか。コッロで売り上げ減っとるんやろ多分」
等々、散々な言われようであったが、現実はそこから更に斜め上を行っていたのであった。以下、同僚の草加部に突っ込まれて曰く、
「いやあ、来日3年で、普段面談出来る範囲では売り尽くしちまったからなあ。乱闘は、フツーにやってると接点が無い相手の投手とか外野手とかにアプローチ出来る、最高のシチュエーションだと気付いてよ。これはと思ったターゲットに、挨拶廻りに行ってんだよね。振り上げた拳から名刺渡しとるんやで」




