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お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
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霊とルーキー、時々こども野球おじさんズ 3/3

 そして何と言っても、最大のWinは時間差で現れた。この時、霊イチャモンで潰されず、夜間練習を続けて2年後に最優秀防御率を獲得して大成した相原である。

「いやあ、あん時はうるせーこども野球おじさんズを処分してもらって、本当に助かりました。愛甲さんと、当時のブルペンで球受けてくれた串間さんがプロ生活一番の恩人ですわ」

と、後年、相原は事あるごとに感謝を述べていたものである。

 だが、その相原コメントを聞いたチーム唯一のまともなベテラン野手草加部は、思わず唸ったものである。

「クッシは当時から2年前に既に亡くなってんですがそれは…(震え声)。イ軍では珍しくガチ野球勢やったから、相原の素質を伸ばしたくてあの世から出張してきたんやろなあ…。そんな野球霊を敢えて見逃すとか、愛ちゃんもなかなか粋やんけ」

 という草加部のツッコミに、宜保愛甲は静かに微笑むだけなのであった。

(そんな霊がいたとは全然気付かなくてワラタ。やっぱ二日酔いで霊視はするもんやないで。全部酒が悪い(震え声)。このネタを美談仕立てにして自伝で発表して、印税で慰霊碑でも建てたろ! サンキュークッシ)

※こうして財布がWin、地方がWin、エースがWin、あの世もWinのやさしい世界が完成したのであった。(おわり)

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