【城戸編473】ソーディス(ソーシャルディスタンス)厳守する意識高さを保ちながらタイトル獲得を両立した結果!
コロナ禍でイレギュラーだらけだった今シーズンもいよいよ大詰め。「40億の不良債権」こと最弱イ軍の四番城戸は、自粛という名のおサボりガンギマリでシーズン突入したものの、最下位確定以降、驚異の帳尻合わせで長打ガン捨てバントヒットやポテンヒットを量産。一躍、首位打者争いの筆頭に躍り出たものである。
そしてシーズンもあと2週間となった段階で、首位打者争いは城戸、マ軍の一塁手山野の二名に絞られ、直接対決6連戦で決着が付く状況となったのであった。
両名とも味方投手陣に蛇蝎の如く嫌われている為、敬遠による援護は一切無し。ガチのタイマン勝負が展開されたのであるが、ここで城戸は私財を投入して山野の素行調査を実施。不倫、借金、黒い交際、お薬等の情報を掴み、自らが一塁に出塁しては囁きまくる、ネオ囁き戦法に打って出たのであった。
これには態度が悪い攻撃的な性格ながらも、反面、守勢に回ると豆腐ディフェンス(嫌な奴あるある)な山野には効果覿面。山野の打撃はなす術も無く崩れ、城戸は際どいところで5度目の首位打者を獲得したのである――――が、
「ちょ! 一緒や! (首位打者)獲っても! いや年俸下がっとるやんけ! 4億固定なのにッ!!!!」
と、城戸は契約更改の席で出された査定データを見るなり絶叫。この新コロ禍の状況で、ソーディス(ソーシャルディスタンス)に対して意識高杉なのが仇になってしまったのであった。査定に書かれていた総評曰く、
「首位打者獲得オメシャス! しかし、その過程で一塁からライバルの山野に対して口撃する際、ソーディス厳守で3メートル(くしゃみまで完全防御態勢)離れて囁いた結果、牽制死を量産してチームの勢いを止めたマイナスは甚大。検討の結果、ヒットは打ったがアウトになっている分は実質凡打と計算し、首位打者獲得のインセンティブは取り消し。そこに牽制死の罰金を加えた結果、今回はマイナス査定となりました」




