【城戸編472】ノーパワー主砲の長打力をゴッドパワーで2倍にすればさすがに何とかなるやろという風潮
開幕から一か月、全試合四番に座りながらも、二塁打1、本塁打ゼロとノーパワーにも程がある「40億の不良債権」こと最弱イ軍の主砲、城戸。打率乞食で単打に徹するプレースタイルも関係しているが、ガバガバ…いや立派な体格の割には、あまりにも怖さが無さ過ぎる打撃なのであった。
城戸をスタメンから外すと200万の罰金がは発生する為、四番固定は避けられない。ならば、いかにして城戸を戦力化するか――。イ軍の過激派原理主義応援団「狂イ会」が出した答えは、「どんな方法を使ってでも城戸の長打力を強化する」。
こうして、某新興宗教のゴッドにお布施を突っ込んだ上、24時間態勢で「城戸の長打力を2倍にしてつかーさい!!!!」と、念じ続けたところ、「お布施と言う名の入会金も払ってもろたし、ほな初回サービスで願い叶えたりますわ」と、本当に城戸の長打力が二倍になったものである。(狂イ会の面々には夢の中で告知)
果たして、城戸の長打力が二倍になって初の試合。だが、対戦投手の巡り合わせが最悪だった事が、恐ろしい悲劇を産んだ。
「今日のサ軍先発田宮、もともと動きがトロい上に、ちょっと足の調子も悪いらしいやんけ。グラウンドも昨日の雨が乾き切っとらんし、全打席内野安打OK? いいほもォッ!(震え声)」
てな感じで、全球バントしたまではよかったが、長打力が二倍になっているので、通常であれば内野安打になっているところが、球足が強くなってただの内野ゴロになってしまい無事死亡。城戸に長打力を付けたら逆に完封してしまう結果に陥るとかいう、ゴッドパワー系ブーメランボールが完成したのであった。




