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【イ軍編2206】日本最強のゴッドハンドＶＳ北の火薬庫の肩肘故障

　野球選手の肩や肘を、アルコールマッサージや霊的ヒーリング、果てはトミー・ジョン手術の外注等で、とにかく１００％治して来たと豪語する、東京新宿の治療院「ゴッド・ハメンド東岡」。

　だが、４２年にも及ぶ（自称）勝率２００％（１度に約２回治す計算）の治療実績に、初めて黒星が付いてしまった（それでも勝率１００％以上とかいうヤラセ計算）。自身の治療技術、果てはあらゆるネットワークを駆使した外注提携先を当たっても、遂に白旗を上げざるを得なかったのである。

　その選手――――最弱イ軍の「北の火薬庫」こと、北朝鮮系ベネズエラ人チョ・マテヨ――――の故障について、東岡は次のようにしみじみと感想戦をしたのであった。

「日本最強のヒーラーであるワイも、マテヨだけはどうしようもなかった。いくら肩や肘やボディを検査しても、故障してる箇所が一個も無いんだよ。打たれまくりなのを公傷で乗り切ろうとしたらしいんだが、ゼロ練習だから、ほぼ全く損傷してなくてな。さすがのワイも、怪我してない者を治す事だけは出来んかったわ（震え声）」