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お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
3027/5133

【イ軍編2201】そのイカれた忖度をブチ壊す!

「ユー、そろそろボーイのヒットが見たいワイのお気持ち……忖度、OK?」

 という、往年の大スター「ミスタープロ野球」の圧力により、その隠し子である魅沢が所属する最弱イ軍に対し、急遽ローテを変更して引退5秒前の超ベテラン投手国立を投げさす事にしたマ軍。

 この国立、故障で球速が激落ちしたにも関わらず、速球主体の全盛期のイメージから抜け出せず、120km台のストレートを連発しては大炎上を繰り返しており、さすがの魅沢も4打数1安打ぐらいは何とかなるだろうという、マ軍首脳陣の読みなのであった。

 だが、1安打どころか、魅沢に対してだけは緩急を交えた頭脳的配球を見せた上に、コーナーにピンポイントでズバズバ決める、謎の制球力まで見せつけたのであった。

「ちょ! 何イミフに超いい投球しとんねんッ!!!!」

 と、顔面ブルーレイに陥るマ軍首脳陣であったが、実はこの国立、狂おしい程のミスターファン。ちょっと――いや大分ガバガバボディながらも、顔がそっくり&フォームだけは完コピ(なお打撃成績は全くコピー出来ない模様)な魅沢の姿を見て、

「大好きなミスターに無様な姿を見せるワケにはいかんッ!!!!」

 と、5億倍増しアドレナリンガンギマリ。秘めた力が覚醒してしまい、技巧派として転生。そのイカれた忖度野球を破壊してしまったのであった。

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