【イ軍編2201】そのイカれた忖度をブチ壊す!
「ユー、そろそろボーイのヒットが見たいワイのお気持ち……忖度、OK?」
という、往年の大スター「ミスタープロ野球」の圧力により、その隠し子である魅沢が所属する最弱イ軍に対し、急遽ローテを変更して引退5秒前の超ベテラン投手国立を投げさす事にしたマ軍。
この国立、故障で球速が激落ちしたにも関わらず、速球主体の全盛期のイメージから抜け出せず、120km台のストレートを連発しては大炎上を繰り返しており、さすがの魅沢も4打数1安打ぐらいは何とかなるだろうという、マ軍首脳陣の読みなのであった。
だが、1安打どころか、魅沢に対してだけは緩急を交えた頭脳的配球を見せた上に、コーナーにピンポイントでズバズバ決める、謎の制球力まで見せつけたのであった。
「ちょ! 何イミフに超いい投球しとんねんッ!!!!」
と、顔面ブルーレイに陥るマ軍首脳陣であったが、実はこの国立、狂おしい程のミスターファン。ちょっと――いや大分ガバガバボディながらも、顔がそっくり&フォームだけは完コピ(なお打撃成績は全くコピー出来ない模様)な魅沢の姿を見て、
「大好きなミスターに無様な姿を見せるワケにはいかんッ!!!!」
と、5億倍増しアドレナリンガンギマリ。秘めた力が覚醒してしまい、技巧派として転生。そのイカれた忖度野球を破壊してしまったのであった。




