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【イ軍編2189】最弱ナインに無観客野球の神髄が叩き込まれた結果!
「諸君、この無観客試合に最も近い環境で闘っていたプロ野球選手をご存じかね…? そう、パリーグのオ軍一筋で23年、400本塁打の高松だよ! 彼が現役時代、パリーグは超不人気で、実質無観客みたいなもんだった。そんな状況で、指名打者として一流の実績を築いたのだ。そのノウハウを我がイ軍の選手に注入させ、セリーグに一大旋風を巻き起こすのだ!!!!」
ていう新球団社長の素人考え――いや鋭い読みで、開幕直前、急遽最弱イ軍の首脳陣に加入した高松。無観客試合の強い味方になると思われたが、
「オン? ワイの現役時代? とにかく切り替え重視、打つ時だけは200%集中しとったが、それ以外はしっかり抜いとったで。客がいなくて誰も見とらんから、ロッカー行って出前取ったり、デイゲームの時は馬や自転車(意味深)買ったりなあ」
という、大らかな時代のパリーグ野球を持ち込んでしまい万事休す。イ軍戦犯系ベテランズの隠れゲームに間食や賭博のエッセンスが注入されてしまい、大暗黒時代の幕が開けてしまったのであった。




