表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
301/5134

【イ軍編⑮】どうでもいい時だけ発揮される一貫性

 マ軍で長らく「ブルペン横綱」として君臨していた未完の大器こと牛久。150kmオーバーの速球を投げ込む剛腕とノミの心臓が同居する微妙選手で、遂にマ軍に見切られた後は、トライアウトでイ軍に拾われていた。

 その牛久、イ軍でチャンスを得て2軍では好投するようになったものの、1軍では投げれば打たれるの、相変わらずの惨状を呈していたのであった。

 これに業を煮やしたイ軍1軍投手コーチは、

「だったら酒飲ませて放らせりゃええんや!!!!」

 と、ヤケクソ指導を展開。登板前に、

「おう、これスタミナドリンクだから」

 と、度の強い酒を牛久にイッキさせたものである。

 だがしかし、牛久はその場で大嘔吐し、マウンドに上がる以前の段階でダウンしてしまったのであった。

 それを聞きつけた二軍投手コーチが、後日コーチ会議で慌てて申し出たものである。

「いやー、牛久に酒飲ませて投げさすっつーのを、実はこっちでも日常的に取り入れてまして。限界まで飲ませたら2軍で好投するようになったとこだったんですよ。前は酒飲ませてもビビって登板日に球場に来れない程だったんで、ちょっとずつは進歩してんじゃないかと。まあ長い目でみてやりましょうや。1軍で投げられるようになる前に、アル中になって駄目になっちまう可能性もありますがねww」

 以上、イ軍にしては極めて珍しく、1軍―2軍間で一貫性のある指導(※ただしアレな内容ではあるが)を行っていたという話であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ