【イ軍編2185】爆速コールド・ゲームセットを狙った結果!
梅雨時のマ軍―イ軍戦。
12球団一の強打線を誇るマ軍が、最弱イ軍の爆炎投手陣を早々にフルボッコ。4回時点で14-1と、圧倒的リードを奪っていた。
だが、5回に入るタイミングで、俄かに空が曇り、そこそこ強く雨が降ってきたものである。
「おい、もう打たんでええぞ! テキトーに三者凡退して、コールド勝ちや!」
というマ軍首脳陣の指示により、マ軍打線は故意アウトを狙ったのであるが、これが悲劇の始まりであった。
バットにちょこんと合わせて内野ゴロを打ってみれば、グラウンドのぬかるみに足を取られたイ軍野手がエラー。
それなら見逃し三振と打席でぼっ立ちしてみれば、ストライク全然入らずフォアボール。
最終的にはヤラセ空振り三振しかねーわ! と、完全ボールを空振りした段階で、
「最強マ軍打線がこんな糞ボール空振るのは、絶対おかしいで! ワイ(審判)から見たら何の変哲もない棒球やが、打者にしか分からん系の魔改造しとるやろ!」
と、ガンギレ審判がボールチェック及びイ軍投手の身体検査をおっぱじめてしまう間に土砂降りとなり、降雨ノーゲームで無事死亡。ヤラセ駄目ゼッタイという、野球の神様ジャスティス・レイン系ブーメランボールが完成してしまったのであった。




