【イ軍編2181】爆炎二刀流投手陣の完成
「ファ~~~~キュッキュッ!!!!!!!! リリーフのタイミングがおかしいッ! バッターはスパッとるッ! ファンはブーイングし過ぎッ! 審判は八百長ッ! 絶対にッ! 許さないッッッッ!!!!」
てな感じで、リリーフ登板して被本塁打三本で大炎上、降板からのベンチで逆ギレしまくる「本塁打世界記録保持者(※ただし打たれる方)」の“風神”。グラブ叩きつけ→ヘルメット薙ぎ倒し→コーヒーサーバーへミドルキックの3ヒットコンボを決めたものである。
だが、その荒れ狂う風神を、監督&投手コーチは無駄に満足げに眺めていたのであった。
(そう、それでええんや。そんぐらい悔しがってこそ、次に繋がるんやで。野球はヤるかヤラれるか、そういう殺伐とした世界やねんッ!)
てな感じの武闘派コンビだからなのであるが、この性格を選手に逆手に取られていたのであった。
ロッカーでは、
「よしゃ! ワイの読み通り、怒りのパフォーマンスガンギマリで説教回避大勝利や!」
と、風神が大歓喜の雄叫び。そう、いつもは「ユーには闘志があんのかオォン!!!!????」と、降板後の投手に激烈な説教をカマしてくる監督&投手コーチが、暴れん坊選手にはちょっと甘くなる事を見抜いた、ファインプレー(と言っていいのかどうか)なのであった。
その後、この時の風神の成功を、イ軍爆炎投手陣が右に倣え。降板後のパフォーマンスに全力投球するようになり、
「むしろベンチに戻ってからが本番やで」
とばかり、本業の投球で力を温存して、いつも以上に大炎上。マウンドでもベンチでも燃えまくる、爆炎二刀流投手陣が完成してしまったのであった。




