【イ軍編2157】恐怖のジンクス手当
采配の腕は確かながらも、超上から目線での言動による選手との軋轢、審判と揉めまくりでシーズン退場世界タイ記録の保持、異常な高額年俸の要求等々、メジャーのトラブルメーカー系監督の第一人者であるマラクマラ。そんな曰く付きの人物が、新コロ禍の影響で(という事になっていたが、実際は嫌われ過ぎて失職)、最弱イ軍が基本給1000万で獲得出来てしまったのであった。
「これは球団史に残る補強成功例やでVまっしぐら~ッ! 仮にダメでも基本給やっすいからほぼノーダメやし、どう転んでも大勝利やねん! ワイが」
と、マラ獲得を担当したイ軍球団幹部の大勝利宣言であったが、基本給が安い――――その裏で設定されたインセンティブが曲者だったのである。
というのも、「ジンクス手当」という項目が存在しており、マラクマラのジンクスが、
「負けたら車を買い替える」
こうして最弱イ軍での1カ月に満たない監督生活で、17台の超高級車が調達され、最終的にはイ軍は7億近くの出費となってしまい無事死亡。マラクマラは当初の予定以上に大金(実質)を稼ぐ超高額バイトを成功させ、日本のイメージ爆上がりからの日本のいいとこ大宣伝。新コロ禍で大打撃を受けたインバウンド復活にちょっとだけ貢献するとかいう、無意識のうちに愛国行動を取ってしまっていたのであった。




