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【イ軍編2152】三軸のWinオールスター
プロ入り以降、打てない守れないガバ野手陣に足を引っ張られまくり、割とガチな人間不信に陥っている最弱イ軍のエース相原。他人への対応が基本塩で知られていたが、オールスターの試合だけは態度を軟化。というのも、同じセリーグの投手たちが、
「相ちゃんマジしゅんご~ッ! 実力のセの立役者やで」
「変化球の投げ方教えてあげるンゴ! 本当なら100万やがユー特価で50万でええで」
みたいな感じで下にも置かぬ扱いでチヤホヤするからなのであった。その様子を、目を細めて満足げに眺めるオールスターのセリーグベンチ首脳陣――。
「ああいう感じでテキトーにおだてとけば、相ちゃんも文句言わねーやろ」
「下位チームの若手投手ほどオールスターで投げさせ易いのはいないので…。他の投手も正直投げたくない状況で、一人で三試合連続三イニングとか投げてくれる相原はありがたい存在でっせ」
「相原自身も、普段は捕手が取れなくて投げれない速球とか変化球投げられてストレス解消になるからな。誰も不幸にならないWin-Win-Winトライアングルが完成やねん」




