【イ軍編2141】鉄仮面系代理人を燃える男へ変貌させた最弱ナイン
豊富なデータ量と冷徹なロジカルスタイルで、各球団との銭闘に圧勝する事で定評のある代理人島崎。名うての銭闘士が揃う最弱イ軍の戦犯系ベテランズも、評判を聞きつけて契約する者が続出。だがしかし、イ軍ナインの代理人として登場した際は、島崎は交渉の仕方を180度転換。交渉相手の感情に訴えかける、煽り・泣き落としをメインとした、エモーショナルスタイルを展開したものである。
「ワイらの圧倒的パッションが、鉄仮面系をも熱く燃やしちまうんやろなあ(震え声)」
「そら映画みたいな感動巨編的人生を送っとる俺らだから…」
等々、お薬疑惑待ったなしレベルの勘違いに花が咲くイ軍ナインであったが、そこにはやっぱりイ軍ならではのオチが存在していたのであった。以下、島崎が後年出版した自伝から抜粋――。
「ワイはデータ重視でロジック組み立てるスタイルやったんですが、イ軍の皆さんの代理人になって、ホント勉強させられましたわ。イ軍の皆さんのデータは精査すればするほど弁護するポイントが無くなってく感じでねえ。勢いで誤魔化すしかなくなるから、喋りや演技の技術を磨くしか、活路を見い出せなかったんです(震え声)」




