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【城戸編452】違法バット十本刀「メタル一号」
超ギッラギラに黒光り、どう見ても金属バットにしか見えない――最弱イ軍「40億の凡打製造機」城戸と闇商人兼一番打者のリバースが共同開発した特別(意味深)バットシリーズ最新作「メタル一号」。
擦っただけでもカッ飛びそうなビジュアル&凄まじい金属音ながらも、実は厳選された飛ばない木材で製作されており、相手野手がビビって後退ったところで転がして内野安打を掠め取る業物であった。
果たして、実戦初投入試合、城戸渾身のバント(無走者)で、クソデカ金属音に相手野手はビビりオブビビりで後退。狙い通りの効果に会心の邪悪な笑みを浮かべて一塁へ向かう城戸であったが、メタル一号に足を引っかけたのが運の尽き。
「ファオッ!!!! 硬い硬い痛い痛い痛い骨折れたンゴォォオォ~ッッッッ!!!!」
と、あまりの出来の良さに、城戸自身が思わず金属バットと錯覚してしまい、エア骨折で痛がりまくりの転がりまくり、余裕アウトで無事死亡。大金懸けて豪華なアウトを演出するとかいう、経済を廻す系ブーメランボールが完成したのであった。




