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【イ軍編⑬】伝説の名コーチ参戦
泥沼連敗街道驀進中のイ軍に、かつてバ軍3連覇で大きな役割を担ったとされる伝説のヘッドコーチ、佐野が電撃加入。
球界を退いて数年、株で大失敗しての金目当て球界復帰ではあったものの、各種野球マスゴミで健筆を振るうなど、往年の野球理論と伝説的なサインプレーは未だ健在であり、
「イ軍は確実に変わる」
と、巷では専らの噂であった。
事実、佐野の復帰戦となったバ軍戦。
バ軍は佐野がちょっとサインを出すだけで過剰に反応し、凡ミスを連発。自分で自分を苦しめてしまう試合展開となり、
「クックック、佐野獲得は大成功ですな」
イ軍首脳陣は満面のドヤ顔と化したものである。
だがしかし、佐野の複雑過ぎるサインプレーに、サ軍選手以上にイ軍選手が大混乱。
「いやー、何のサインが出てんだかさっぱり分かんねえなあ」
と、テキトーに流してしまうのだからたまったものではない。
佐野の復帰戦を2-15の逆大爆発でド派手に飾ったイ軍は、更に泥沼の連敗地獄にハマり込んでいくのであった。




