【イ軍編2120】銘刀“強制労働99号”物語
最弱イ軍の「北の火薬庫」こと北朝鮮系ベネズエラ人投手チョ・マテヨ宛に、北の首領様から“強制労働99号”と銘打たれた特別なバットが贈られた。
「この業物で外貨獲得! 取り分は9-1でどうぞ」
という激励のメッセージにマテヨは大いにファッッキュー…いや、勇気づけられたものである。
果たしてこの首領様印の特別バット、北の技術の粋(意味深)を結集して作られただけあって、意外にもガチ高性能な飛ぶバットであった。マテヨが実戦初投入した試合で、ボールがバットに掠っただけで、フェンス直撃の火を噴くようなライナーが飛んでいったのである――――が、マテヨは一塁に走れずその場にぼっ立ち。
「バットボーイ君! はよ来てくれ! 首領様から賜った宝刀をその辺に放り投げるとか出来んのや! 手渡し以外処刑されてまう!(震え声)」
からの、マテヨは一塁余裕アウトによる八百長疑惑で無事逮捕。北の威信を賭けて保釈金を積まざるを得なくなり、外貨を稼ぐどころか大金を溶かしてしまうとかいう、朝日(ちょうにち 北朝鮮-日本)を結ぶ栄光の懸け橋系ブーメランボールが完成したのであった。




