【イ軍編2101】リベンジファイアに冷や水ぶっかけ態勢球団
寄る年波(39歳)による衰えで出場機会が激減。開幕から一か月という異例のタイミングながら、活躍の場を求めてパリーグのオ軍を志願して自由契約になり、最弱イ軍に拾われたかつての強打者目黒。
足の故障で守備には就けないが、交流戦時の指名打者として、イ軍では大いに期待されていたものである。
果たして、代打では成功率3割をマークして、そのままの勢いで突入した交流戦。パリーグの本拠地で目黒のバットが火を噴く――――と思いきや、明らかにスイングのキレが悪くなり、まさかの凡打量産。イ軍大便秘打線の中でも打てない方になってしまい、最終的には二軍落ちからのそのまま引退にまで至ってしまったのであった。
「うーむ、目黒の復讐の炎すら余裕で鎮火してしまうイ軍イズムよ(おサボり、隠れゲーム)」
「第二の人生に早めに突入させる優しさなんじゃないの(適当)」
等々、例によってイ軍戦犯系ベテランズの悪影響と見られた目黒の引退劇であったが、後年出版された自伝により、目黒は世間からシロ判定。だが、イ軍イズムに飲み込まれたのは間違いのない事実だったのである。以下、目黒自伝より抜粋――。
「――ワイをバカにしたパリーグの連中に目にもの見せてやるッ! てな感じで相当気合入ってたんやね。指名打者として先発した試合は、ベンチ裏で超素振りしたんやが、それがマズかった。イ軍は爆炎投手陣が打たれまくりで、とにかく待ち時間が長くてなあ。下手すると1000スイングしても打順が廻って来なかったりして、まあ打席立つ前に既にバテてたよね(震え声)」




