【城戸編441】主砲キラーキラーと化した主砲
故障者続出でド低迷しているセリーグのマ軍が、イチかバチかのカンフル剤として、「主砲キラー」の異名を取る凶悪新外人二塁手オナンザを獲得。メジャーで30本塁打をマークした事もある実力派だが、些細な事でガンギレしては、二塁打を放った対戦球団の主砲に荒らしい殺人タッチをカマして病院送りにした実績がある、メジャー級の危険人物だったものである。
果たして、オナンザ来日初の最弱イ軍戦、試合前にオンラインでのスト5対戦でイ軍「40億の不良債権」城戸にフルボッコにされるとかいう伏線もバッチリ出来上がっており、イ軍ファンは城戸死亡の可能性をwktk――いや、大いに心配していたものである。
だが、ここで事態はとんでもない方向へ転がってしまう。
城戸が珍しく左中間へ二塁打コースの打球を放ったのであるが、外野からの返球を捕球したオナンザは、振り向きざまに渾身の殺人タッチ!!!!――――と思いきや、フツーの打者なら二塁に到達しているタイミングで、ガバガバボディの城戸は未だ一、二塁間の半分のところまでしか到達しておらず。
「WHAT!!!!????」
と、オナンザは無理な捻りで一回転して腹部の筋肉を座礁しつつ転倒、そこに城戸のスライデインが突き刺さる(※遅いだけで一応ワザとじゃない)、自爆系ブーメランボールが完成したのであった。




