【イ軍編2066】最弱球団で神速の名采配を繰り出した闘将
春季キャンプ初日、最弱イ軍新監督、闘将こと星乃の初回ミーティング。
「この中でウチが優勝出来る戦力と思っとる奴は手を挙げい!!!!」
と煽っ――いや、問うたところ、「40億の不良債権」城戸ら戦犯系ベテランズを含む殆どの者が挙手。
ミーティング後、
「実際にどうかはともかく、戦う集団にはまずああいう気合い、自信が必要なんや。これはワイの名将力を注入すれば、ひょっとするとひょっとするで」
と、不敵な笑みを浮かべる星乃であったが、マネージャーから早々に冷や水ぶっかけられてしまったものである。
「いや監督さん、アレは『戦力は揃っとるけど負けたら采配のせい』ていう、責任なすりつけの全力予告でっせ。悪い事言わんから早よ逃げた方がええですわ(震え声)」
その後、イ軍ナインのキャンプでの想像を絶するガバガバ調整ぶりを目の当たりにして何かを察した星乃は、持病の花粉症を理由に監督を秒速辞任。この時は「逃将」の称号を得たものの、監督続けてた場合の健康被害(主にメンタル)、風評被害、訴訟沙汰は回避する事が出来、イ軍監督に就任してしまった事によるダメージを最小限にとどめた名将として、後世に名を残したのであった。




