表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
2793/5135

【イ軍編2004】幸福のブラフマン

「都内の無名公立校に、全然目立たないが将来200勝出来そうな逸材がいるらしい――」

 そんな怪情報が、球界を賑わせたものである。

 他メンが弱すぎて都大会は初戦敗退常連ながらも、1年生エースの北崎だけは、多くの球団のスカウトが見に来ていたのであった。

 だが、傍から見ていて速い球を投げるでもなく、凄い変化をする球を投げるでもない、「プロの目でしか分からない」、謎が深まる逸材っぷりなのである。

 そんな、他球団に大人気の逸材を放っておくわけもないのが、「球界の掃き溜め」こと最弱イ軍。

「1番人気の大釜桐陰の小暮は指名拒否不可避やから、いっちょ北崎にいったろやないかい!!!!」

 と、人気最優先でロクに調べもせずにドラフト指名1位を公言。

 そして実際、1位指名し、単独で獲得出来てしまったものである。これには他11球団が、

「よしゃ!!!!!!!!」

 と、大歓声を上げたものである。

 というのも、北崎は逸材でも何でもない、本当にただのフツーの高校生。これというのも、球界の宝である小暮をイ軍からプロテクトし、あわよくば自分とこで獲りたいからという、11球団が共同戦線を張った結果なのである。

 だが、ヤラセスカウトに注目された効果で真面目に頑張って意外にそれなりになっていた北崎は、イ軍ではローテ投手(年間3勝ぐらい)に定着。ドラフト1位の契約金と年俸を元手に投資し、幸せな小金持ちになったという。めでたしめでたし

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ