【イ軍編⑦】男と男の勝負をしよう
ダ軍の新鋭、150kmオーバーの直球とフォークが持ち球の今崎。
持ち球は上記の二種類しかないのであるが、特にイ軍はフォークを打ちこなせる打者がおらず、非常に相性が悪かった。
この窮状を打破すべく、「併殺キング」こと4番城戸を始めとするイ軍野手陣が、新スポと組んで今崎煽りキャンペーンを展開。
曰く、
「男と男の勝負がしたい」
「今崎君はまだ若いんだから、直球で押しまくるべき」
「そんなに直球に自信が無いんか? んぁ?」
等々、一言でまとめると「男は直球勝負してこそなんだよゴルァ! すんませんフォーク投げないでくださいおながいします」という、みっともなさ全開の内容なのであった。
だがしかし、まだ若く自信過剰、しかも直情径行型の今崎は、このイ軍打線からの挑発に大激怒。
「だったらお望み通り直球しか投げませんよ」
と、試合開始前からマスゴミ陣に宣言してしまったのであった。
それを聞いたイ軍打線、
「よしゃ! これで勝てるで!」
小躍りしたものであるが、フォーク以上に150kmの剛球を打てる打者が誰もおらず、結局18三振で完封を喰らってしまったのであった…。




