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【イ軍編1998】計算力最強野球ロボ
「時代は今、AIに舵を切るッ! 野球にIOTをぶち込んで大勝利不可避やで~ッ!!!!」
と、雄叫びを上げたのは、「球界の掃き溜め」こと最弱イ軍の新球団社長(なお関連IT企業からの天下り)。イ軍を何とか5位争いに絡めるべく、極秘で開発した野球ロボ「9-やん(クーやん)」を早期現場投入してしまったものである。
このクーやん、あらゆる総合的な状況を瞬時に計算するディープラーニングの鬼(適当)で、練習しないでもホームラン連発する筈――が、何故か主砲(震え声)の城戸と争うように凡打、併殺を連発。
「ちょ、待てよ! クーやん故障しとるやんけ!!!!」
と、秒速で問い詰めた球団社長に、ぐうの音も出ない正論を返すクーやんなのであった。
「いえ、私が打ちまくってしまっては、マークが集中からの死球祭りで、今までの億単位の開発費がパーになる危険性が高いのです。総合的なリスクを加味した結果、ここは戦犯系ベテランズと歩調を合わせる事が、最も低リスク運用とAIが判断したのです」
※なお新球団社長の解雇リスクは考慮されておらず、1週間後に風のように解雇された




