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【神崎編】歩く違法投球 誕生物語 1/4
「真面目に付き合ってると思ってたら、途中から不倫になってた」
そう言ってゲハハと笑ったのは、最弱イ軍に先発二番手「歩く違法投球」こと神崎。彼がまだ関西のサ軍に所属していた16年前の出来事である。
当時の神崎は高卒4年目。谷間の先発として5勝を挙げ、先発ローテーション4、5番手を窺う、プロ野球人生で最も重要な時期であった。
そんな折、名古屋遠征の際に開かれたサ軍の若手中心の合コンで出会った浜井というOLに、神崎は一目惚れ。ぶっちゃけ、モデル合コンで一人欠員が出てからの代打要員で、本当にただの会社員といった態であった。華やかなナオン陣からはあからさまに浮きまくり。しかし地味で控えめながら、よく見ると非常に整った顔立ちをしているという、一定の男にはドストライクなナオンなのであった。




