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【城戸編69】必殺のサブリミナル

　ド軍のエース「キャプテン・ビデオ」こと新牧は、対戦打者の映像を徹底的に研究する事で知られていた。

　そこで、イ軍の４番「白い虚砲」城戸が、一計を案じたものである。

　ド軍スコアラーから提供されるイ軍打線の映像集に、自分の豪打シーンを差し込んで、サブリミナル効果で新牧をビビらせようというのだ。一見不可能に思われたこの作戦、生き残りに必死な闇商人…いや、新外人リバースと、イ軍ＣＧ班の協力により、本当に実現してしまったものである。

　球界を代表する投手でありながら、何故かイ軍とは相性の良くない新牧（でも結局負けてはいないのだが）を遂に打ち崩せる予感に、城戸始め関係者は試合が始まる前からドヤ顔が止まらないのであった。

　尚、サブリミナル効果で無意識のうちに城戸の存在を意識させれられた新牧は、

「城戸＝安牌」

　の印象が強烈だった事もあり、非常にリラックスした精神状態で快投。イ軍打線は１７三振を喫した上に完全試合を喰らってしまったのであった…。